万年筆を日常使いしていてお子さんのいる方なら経験があると思いますが、子どもが万年筆に興味を示すこと、ありますよね。
万年筆は自分の書き癖に合わせてペン先が削れてきて、自分にピッタリな書き心地になるのが醍醐味。人に貸すとそのバランスが崩れたりするので、基本的には人に貸さないものだと思っています。
子どもが何かに興味を示したとき、できる限り応えることにしている私も、ペリカンやモンブランの金ペンを差し出す勇気はなく。
それなら子ども用に買ってあげればいいんじゃないの、ということでペリカーノジュニアをプレゼントしました。
子どもに万年筆ってどうなの?何歳から使えるの?と疑問に思った方に、私の考え方とおススメ子供用万年筆を紹介します。
興味を持ったらチャンス。子どもに万年筆をプレゼント
我が家の子どもが5歳の時に、万年筆に興味を示しました。保育園の年中さんです。
最初は私のLAMYを貸していました。お気に入りはパープルのインクの入ったピンク軸のLAMYサファリ。字を書くのではなく、せっせと絵を描いていました。上の写真は、子どもがサファリで描いた恐竜の絵です。
サファリは小学生のために作られた万年筆なので、丈夫さは折り紙付き。貸すのに抵抗はないのですが、子どもに独占させると私も使いたい時に困る!
ということで、子ども用に万年筆を買うことにしました。
万年筆って何歳から使えるの?と疑問に思う方もいると思います。いきなり結論ですが、私は何歳からでもよいと思っています!
幼稚園児でも保育園児でも、字を書くのが好きな子もいますよね。万年筆は絵を描くのにもよいので、お絵描き好きな子にも。その子が万年筆に興味を示した時がチャンスです。
年齢は気にせず、最初の1本をプレゼントしてはどうでしょうか。
子どもにおススメの万年筆、色々あります
子どもの万年筆を選ぶ時に、気にしたい点が4つほどあります。
- 子どもの手のサイズで持ちやすいもの
- 子どもの筆圧に耐えられる鉄ペン(ステンレスニブ)
- 子どもの雑な取り扱いに耐えられる頑丈さ
- 子どもが持って嬉しいデザイン
特に、頑丈さは外せないポイント。繊細な金ペンはとてもじゃないけれど与えられません。
実際に我が子はステンレスニブを曲げました。(筆記に影響ないので、指で押し戻してそのまま使わせています)
この4つの条件を簡単にクリアするなら、最初から子どもの使用を想定している万年筆を選べばOK。
候補の3つをご紹介します。
- ペリカン ペリカーノジュニア
- LAMY ABC
- パイロット kakuno
ペリカーノジュニアとLAMY ABCはどちらもペン先が1種類。Aというタイプで、中字~太字の間くらいの字幅です。
LAMYのABCは真ん中が少し膨らんだ感じのフォルム。ころんとした見た目がかわいらしい万年筆。万年筆とペンシルもあるので、そろって筆箱にはいっていたらとてもカワイイですね。
パイロットのkakunoはペン先F(細字)とM(中字)の2種類。これは子ども向けではなく、万年筆エントリーモデルと言った方が正しいかも。ペリカーノジュニアやLAMYのABCよりも細身です。
私も2本持っていますが、ペン先の顔マークもカワイイです。以前書いたスチールペンのニブ比較にkakunoを登場させています。
子どもが使うことを考え尽くしたペリカーノジュニア
3つの中から私が選んだのはペリカーノジュニアです。子供と相談して、水色の軸にパープルのインクをセットしました。
標準で1本、ブルーのカートリッジが入っています。しかも軸に子ども向けのかわいい絵柄入りです。
この万年筆、見れば見るほど子供むけによく出来ています。いくつか気づいたポイントをご紹介。
- キャップに入ったPelikanoの立体的なロゴが滑り止めになっていて、キャップを開けやすくしている
- 軸の部分の楕円形の出っ張りが転がり防止になっている。(反対側にもあり)無造作に置いてもコロコロ転がらない仕様という細かい気遣い。
- 軸は梨地だけれど、キャップのすぐ下だけツルツルで、内側に貼るシールに書いた名前が見えやすくなっている。
- 指を置く位置に黄色いラバーがついていて、自然と正しい持ち方ができるようになっている。
最後の「名前シール」の見えやすさですが、シールを貼った状態の写真を撮りました。
キャップ下の白い帯がお名前シールです。子どもの名前が書いてあるので暈かしました。
ドイツの小学校で、みんなペリカーノジュニアを持っていたら、このお名前シールが大活躍間違いなしですね。
LAMY ABCもキャップに名前が書けるところがあって、どちらも「学童品」として作られていることが良くわかります。
カラーインクでお絵描き用にも活躍
ペリカーノジュニアには、欧州規格のカートリッジが使えます。
ペリカン純正でもカラーが選べるので、子どもの好きなカラーから選ぶのがオススメ。
私は子どもが好きなパープルにしました。
カラーを揃えて色鉛筆のように使うのもいいですね。
子どものファースト万年筆は、子ども用モデルから選ぶのが必須
インク選びは楽しさ優先で、万年筆を気軽に使うのがおすすめです。
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