万年筆のニブ比較。太さの違いお見せします【LAMYサファリ編】

LAMY Safari 万年筆のニブ比較 万年筆

万年筆にハマり始めた初心者の時に、一番迷ったのはニブの太さ。

EFやF、Mという表記も慣れないし、国内メーカーと外資系メーカーで太さの感じも違ったりしてよく分からない!

万年筆の字幅、太さが知りたいという方、どのニブを買おうか迷うという方の参考になったら嬉しいです。

万年筆の基本的な字幅、字の太さは3種類

万年筆を初めて買うときに、字の太さがアルファベットで表現されているのに戸惑いませんでしたか?

基本的な字幅(字の太さ)は3つあります。

  • EF=Extra Fine 極細字
  • F= Fine 細字
  • M= Medium 中字

国内メーカーはもっと細かく分かれていたり特殊ペン先があるのですが、まず基本は3つだと考えていいと思います。

LAMYサファリのニブ比較

今回比較したのはLAMYサファリの万年筆。私が一番多く持っている万年筆で、そのデザインの良さ、色の豊富さと安定した品質から初心者さんにおすすめしているもの。

手持ちの中から、5種類比較します。

使い込んでいくと紙によってペン先が削れて、自分の筆記角にニブの形が合ってするする書けるようになるのが万年筆の醍醐味です。

ただ、その分「削れていく」わけなので、筆記線は太くなります。

その点も見ていただきたいので、次の5本を選びました。基本的にインクはLAMYの純正青インクです。

  • EFニブ(極細)カートリッジ1本使用済み ダークライラック軸
  • EFニブ(極細)10年以上使用。ホワイト軸
  • Fニブ(細字)カートリッジ最初の1本使用中。青軸
  • Fニブ(細字)10年以上使用。ライムグリーン。*これだけインクはモンブランの青
  • Mニブ(中字)カートリッジ最初の1本使用中。ネオンコーラル軸

筆記線の違いを見てみます。

同じLAMYの青インク(カートリッジ)を使っていても、インクの煮詰まり具合で色が変わっています。そこも万年筆の楽しいところ。

肝心の細さですが、新しいEF(極細)よりも新品のFの方が細くて、この中で一番細い字幅。

新品F→新しめのEF→10年使ったEF→新品M→10年使ったF の順で太くなります。

同じFでも、新品のFと10年使い込んだFの太さの違いは一目瞭然ですね。

覚えておいてほしいことは2つです

  • 基本的にはEF→F→Mの順に太くなるが、個体差がある
  • 新品よりも使い込んでいくと字幅が太くなる

細かい事を言うと、ライムグリーン軸に入れた青いインクだけモンブランの青なので、インクフローといってインクの出てくる量が違う、というのもあるのですが。それにしてもライムグリーン軸のFはかなり使い込んでいて、Mに相当しそうな太めのラインが書けるようになっています。

一方、Mはほぼ新品なので、こちらを使い込んでいくと、もっと太くなっていくと思います。

初めてLAMYサファリを買うのに、どのニブが良いか迷ったらEFかFをおすすめします。

手帳や細めの罫線のノートに使うことを想定している場合はEF一択。ノートも太めの罫線だったり大き目に文字を書くのが好きな方はFがいいと思います。

国内メーカーと外資系メーカーの万年筆は太さが違うので注意!

ここまで同じLAMYで太さの話をしてきました。

基本の3つを覚えたとして、話をややこしくしているのが、国内メーカーと外資系メーカーでは、同じ字幅表記なのに書ける線の太さが全然違う、ということ。

基本的に、国内メーカーと外資系メーカーでは同じニブ表記でも、国内メーカーの方が1段細いと考えてください。

例えば、プラチナやパイロットのF(細字)は、LAMYのM(中字)相当、ということです。国産のEF(極細)ほど細いラインは外資のニブでは難しいです。使い込んでいくにつれて太くなるのは同じです。

なので、細かい字をぎっしり書きたい、という方には国産のEFがおすすめ、ということになります。

この違いは、日本語の漢字の画数の多さからきているようです。アルファベットなど外国の文字に比べて日本語はめちゃめちゃ画数が多いですよね。だから細字、小さい文字を書くニーズに合わせて日本の万年筆は細い字が得意です。

万年筆の利用目的や好みに合わせて選んでくださいね。

万年筆のニブの太さ、基本は3つ。外資系メーカーのニブは個体差もあり。

国内メーカーは外資系メーカーより一段細め。

どちらも育てていくと、字幅は太くなるけれど滑らかに書けるようになります!

好みや使用の目的に合わせて選んでみよう。

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