万年筆初心者でもわかる、万年筆用語

万年筆

仕事しながら楽しめる、という理由から忙しくて趣味どころじゃない、という人に文房具の趣味化をおすすめしています。

私の一番のおすすめは万年筆なのですが、「万年筆ってよくわからない」「ちょっと興味を持ったけど、用語が独特でわからん!」という方も多いのでは?そんな万年筆初心者のために、パーツの名前をご紹介します。

万年筆はインクの吸入方式によって大きく2タイプ

万年筆はインクを入れて使う筆記用具です。そのインクの入れ方によって大きく2つに分かれます。

  • 吸入式万年筆 (代表例:ペリカン、モンブラン149)
  • 両用式万年筆 (多くの万年筆はこのタイプ)

吸入式万年筆は、インクを吸入するための機構が万年筆の軸の中に入っているタイプです。特殊な工具を使えば吸入機構を取り出すことはできますが、普通に使っているうえでは軸の中は見えません。万年筆の軸がスケルトンのタイプや、インク窓といって軸の中が見える部分がついてないと、どれくらいインクが残っているのかは、重さで判断です。

両用式万年筆の【両用】は【カートリッジ】と【コンバーター】の両方が使えるよ、という意味の両用です。

カートリッジとコンバーター

カートリッジはインクの入っているプラスチックの筒で、コンバーターは万年筆にセットしてボトルのインクを吸い込むためのもの。

LAMYのカートリッジとコンバーター

写真右側の上から3つは【カートリッジ】です。(左側は箱の外観)万年筆のインクもいろいろなカラーがありますよ。

一番下の赤いパーツが印象的なものが【コンバーター】。赤い部分を上側にして万年筆に差し込んだ状態で、ペン先をインク瓶にどぼんと入れて、赤いつまみ部分をねじると、インクが吸い上げられる仕組みです。

ちなみに、赤いつまみの部分が黒いタイプのラミーのコンバーターもあります。

このカートリッジ、コンバーターのどちらも使える万年筆を両用式万年筆といいます。

吸入式万年筆のパーツ名称

吸入式万年筆のの代表はペリカン、ということで、ペリカンの万年筆を素材にご説明します。

万年筆初心者さんに覚えてほしいパーツ名は2つ。

  • ニブ(ペン先)
  • 尻軸

吸入式万年筆の場合は、キャップを外して【ニブ】の部分がすべてインクに浸るようにインク瓶に沈めます。その状態で【尻軸】を回しながら、中にあるピストンを上にあげていきます。それに合わせてインクが吸入される、という仕組みです。

写真は上がペリカン スーベレーンM200という鉄ペン(スチールペン)、下がスーベレーンM400という金ペンです。上のM200はコニャックというカラーで、ボディが透けていて、中に吸入機構があるのが見えますね。

余談ですがキャップの内側に見えている透明のパーツは、インナーキャップといって、これがあることでペン先を渇きにくくしてくれています。

実は万年筆にとって大切な、【ペン芯】というパーツがあるのですが、初心者さんは触らないパーツなので今回は割愛します。

両用式万年筆のパーツ名称

ほとんどの万年筆は両用式です。手持ちのLAMYサファリを使って説明します。

こちらで覚えてほしいのは、吸入式万年筆と共通で【ニブ(ペン先)】、もうひとつは【胴軸】です。

両様式のインクの入れ方ですが、カートリッジを使いたい場合、【胴軸】をとり外して【首軸】に差し込むだけ。インクが自然にペン先に回るまで、ぐるぐる円でも書いてお待ちください。

インクが出てこない!という時の方法は、別に記事にしたいと思います。

コンバーターの場合は、コンバーターを【首軸】にしっかり差し込んだら、吸入式と同じように【ニブ】全体をインクに沈め、その状態でコンバーターのつまみを回しながらインクを吸い上げます。

インクをセットできたら、【同軸】をもとに戻して出来上がりです。

そんなに難しいことじゃないけれど、「ニブが~」とか「胴軸」とか、「コンバーターが・・・」とか、初めて聞くと???な言葉が万年筆には多めですよね。

そんなわけで、万年筆のパーツ用語の解説でした。

実はそんなに使い方は難しくない万年筆。独特な用語のせいでややこしく見えるだけかも。覚えてしまえば簡単。ぜひ万年筆ライフを楽しんでください。

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