誰にでも万年筆との出会いのストーリーがあると思います。
万年筆ブログで読む、最初の一本との出会いのお話しには、その方の個性がにじみ出ていますよね。
そんなわけで、今日は私と万年筆の出会いについてです。
出会いは羽田空港
私が初めて万年筆を購入したのは2008年頃のこと。もう15年近く前の話です。
その頃は国内外含めて、1か月に3~4回は出張していました。お店が開いている時間に帰ってこれた時には羽田空港にある書斎館に行っていました。
仕事でノベルティのボールペンはよくもらうのですが、他社製品のロゴが入っているものをクライアントの前で使うことはできません。
ちょっと良いボールペンが欲しくて書斎館に行ったのがきっかけでした。
そこでショーケースに飾られていたのがPelikan スーベレーンM400 ホワイトトートイスでした。
一目惚れ、といっていいと思います。
こんな素敵な万年筆が似合うビジネスウーマン、かっこいいなぁ、という憧れを感じたのです。
筆記具にいくらつぎ込むか!?
一目惚れした万年筆のお値段は30000円超え。
その時の手持ちの一番高い筆記具は、パイロットのTIME LINEのボールペンで3000円。
ペリカンのスーベレーン万年筆は一気に10倍の値段です。
さすがに即決することはできず、いったん冷却期間を置くことにしました。
30000円の筆記具、しかも万年筆を果たして使うのか?
それを検討するために、私と万年筆らしきものの接点を考えてみました。
万年筆への憧れの原点はパイロットのVペン
幼稚園の年中さんから書道を習っていた私は、文字を書くのが好きで、書写や硬筆が大好きでした。
中学生になると硬筆はペンで書くことになり、学校で配られたのがパイロットのVペンでした。
当時のデザインは黒一色のボディでシックな感じで、今とはだいぶ雰囲気が違いますが、ペン先が万年筆風なところは変わりませんね。
Vペンは万年筆とは作りが違うので、あくまで万年筆風なのですが、中学生の自分には特別感を感じられるペンでした。
いつも学校代表者になっていたので、毎年このペンを2本は使いきるほど硬筆の練習していました。
その時の記憶が蘇り、万年筆が好きに違いないと確信。
次に羽田空港の書斎館に行ったタイミングで、確か水をつけて試筆をさせてもらいました。
これが欲しい、と心は決まり、インクを迷いに迷って選び、人生最高金額の筆記具、ペリカン スーベレーン M400 ホワイトトートイスを購入したのでした。
ペリカンM400は15年たっても活躍中
15年たった、私のホワイトトートイスです。
ニブや軸のゴールドと白、イエローとグリーンの色合いが美しい万年筆です。
インクは購入時からずっと同じ、DE ATRAMENTISのゲーテというカラーを使用中。
DE ATRAMENTISはラテン語でインクの意味。日本だとドクターヤンセンという名で知られているドイツのインクです。
このインクについてはまた別途記事にしようと思います。
ニブはFで、細すぎず太すぎず。今は専らノート用ですが、当初は手帳にも使っていました。
今はお揃いのボールペンと共に、ペリカンの2本用ペンケースにいれて毎日持ち歩いています。
1本目の万年筆ながら、思いきった買い物で、満足感もいっぱいでした。
この後、万年筆の本数は増えていくのですが、一番愛用していることを考えると本当に買って良かったです。
Amazonだと色名が「ホワイトトータス」ですが同じものです。
長くなりましたが、私の初万年筆のご紹介でした。
運命の最初の1本に出合って、万年筆ライフ、はじめませんか。沼でお待ちしております。
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