パイロットのスチールニブの万年筆エントリーモデル、というとkakunoが有名です。
低価格で高品質なので、万年筆初心者さんにぴったりなシリーズです。最近スモーキーカラーのシリーズも出ましたが、ニブに顔が描かれているように遊び心があってかわいいデザイン。
ビジネスの場で使うにはちょっと可愛らしすぎるかな?という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方に私がおすすめするのは、同じくパイロットの万年筆LIGHTIVE<ライティブ>です。
個人的に万年筆デビューにはLAMYサファリを推す私ですが、さらに手頃な価格で始めたいという方に、今回は実際に入手したLIGHTIVEをレビューします。
カジュアルに万年筆を使いたいビジネスパーソンにおすすめです!
PILOTのLIGHTIVEってどんな万年筆?
LIGHTIVEはパイロット製のカジュアル万年筆で、LIGHTとACTIVEを組み合わせた造語とのこと。軽くてアクティブ、まさにこの万年筆そのもの。
コンセプトはデザイン性と機能性を追求した気軽に使える大人の万年筆。こちらも、商品そのものです。
スペックをまとめます
- 価格 :2200円(税込)
- カラー:定番6色(アクティブイエロー、アクティブネイビー、アクティブレッド、マットブラック、アクティブホワイト、ノンカラー)
- 最大径:φ 13.5㎜
- 全長 :キャップをした状態で142㎜、キャップ無しで139㎜、キャップを後ろにつけた状態で164㎜
- ペン先:特殊合金
- ペン種:F、M
- 適合コンバーター:CON-40、CONー70N、カートリッジも使用可
キャップを外した長さと、キャップを後ろにつけた長さは私が計測したので、誤差はご容赦ください。
重さを量ろうと思ったら、すでにカートリッジを付けていることに気づきました。使う前に量ればよかった…。
そのほか、スペックについて詳しくは公式サイトもご覧ください。
私の買った上の写真は2023年12月に発売になったLimited Edition、オリーブグリーン。写真は黒に見えますが、濃いグリーンです。蔦屋書店の文具コーナーで購入しました。
2024年も12月に限定カラーが発売します。2023年のカラーよりもポップな感じ。とはいえ、落ち着きもあるカラーなのでオフィスシーンでも浮かないと思います。限定についてのプレスリリースのリンクを置いておきます。
LIGHTIVEを使ってみての感想
実際に使ってみて、私の思うLIGHTIVEの特徴をまとめます。
- 低価格だから気軽にガシガシ使える
- パイロットのステンレスニブらしく、F(細字)は本当に細く書ける
- 嵌合式(カチッとはめるタイプ)のキャップなので、サッと使える
- カートリッジはもちろん、インクがたくさん入るCON-70Nが使える
- とにかくボディが軽い
初心者が気軽に手を出しやすい低価格のラインながら、ヘビーユースする時にありがたい大容量コンバーターも使える懐の広さ!さすがパイロットのプロダクトです。
そして何より軽い!少し大げさかもしれませんが、カートリッジを入れていても、ペン本体を持ってないみたいに軽いです。中価格~高級な万年筆は重みのあるものが多いので、そういった筆記具に慣れていると物足りないかもしれません。
カートリッジを入れた状態で、私の好みから言うともう少しペン先の方に重みが欲しいので、次はインクがたくさん入るCON-70Nを入れて重めにして使ってみようと思います。
kakuno と LIGHTIVEのペン先比較
LIGHTIVEのペン先ですが、PILOT SUPER QUOLITY JAPAN<F>と書かれています。< >の中はニブの大きさなので、中字の場合は<M>となります。
手持ちのkakuno(F、M)とLIGHTIVE(M)の比較をしてみます。
左から、LIGHTIVE<F>、kakuno<F>、kakuno<M>です。kakunoのニコニコ顔のニブがかわいいですね。
ニブそのものは同じもの?のように見えます。ペン芯(ニブの裏側についているインクを供給するパーツ)は、見えている部分からの判断ですが、同じものが使われているようです。
書き比べてみます。
一般的な紙として、Campusのルーズリーフノートに書いてみました。
万年筆名×入れているインクと、よく試筆で使われる「永」を書きました。インクは3本とも純正カートリッジインクです。
LIGHTIVEとkakunoの<F>は同じ感じかな、と思っていたのですが書き比Fべてみるとkakunoの<F>の方が針で書くようなカリカリした感じがあります。kakuno<F>は2013年の発売当初に購入したので、3本の中で一番使っているのに、一番カリカリします。でも嫌な感じではなくて、「細い字を書いているぞ~」という感じ。
筆記線もkakuno<F>の方が書いているときは細いように感じるのですが、実際に書かれた文字を比較する文字の太さはあまり変わりませんね。
一方、<F>の2本とkakuno<M>とはしっかり違います。3本に別々のインクを入れたので、厳密な比較ではないですが、雰囲気が伝わると嬉しいです。
参考までに、外観も比較してみます。
本体の長さもちょっと違っていて、LIGHTIVEは長くてキャップにクリップ付き。胴軸は丸くてキャップを外していると転がりやすいです。
kakunoはクリップがないので小さい突起がついてキャップが転がらないようになっています。胴軸も六角形なので転がりません。
LIGHTIVEとkakunoを比較してみて、丸いより六角形の方が転がらないこともあり、個人的には好みです。LIGHTIVEの雰囲気で六角形だと私的にはベストかな。
全体的にLIGHTIVEは気軽に万年筆を始めたい人にピッタリのエントリーモデル。万年筆ヘビーユーザーさんには、スチールペン先ですし、流行りのラメ入りインクなどの変わり種インクを試すのにもおススメです。
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