新年度が始まりましたね。今日から慣らし保育で、4月から子どもを保育園に預けて復職、というワーママさんも多いと思います。
預け始めに誰もが思うのが、子どもがかわいそうなのでは?ということ。
今現在、かわいそうで胸が締め付けられる気分の方や、それって本当にかわいそうなのかな?と思っている方に、私が先輩から言われてものすごく納得したことをお伝えします。
保育園に預けるなんて子どもがかわいそう、と思う理由
私がまだ若手社員の頃、育休復帰した先輩が初日に「○○ちゃんがかわいそう」と会社で泣いたという事件?がありました。
他にも「0歳の4月から預けるものだと思ってたけど、いざ預けるとなったら、こんなに小さいうちからかわいそうで後悔している」という話しも聞いたことがあります。
でも、なぜ小さいうちから子どもを預けるとかわいそうと思うのでしょうか?
それは、かわいそうと思う人の中に【子どもは母親と一緒にいるのが一番幸せ】という前提条件があるかはではないでしょうか。
本当に、子どもは母親と一緒にいることが幸せの前提条件なのでしょうか。
幼児のための心理学を知り、考えてみる
私自身、子育てが始まったタイミングで、知り合いの公認心理士の方からすすめられて、「子育ての知恵 幼児のための心理学」という本を読みました。
この本によると、多くの研究で乳幼児の発達において、母親をそれほど特別視しなくてもよい、ということが科学的に示されています。
子どもにとって、安心・安全を求めることは愛着の欲求です。
子どもは自身の心身ともに安全性が確保できてこそ、安全地帯から少しずつ出ていくチャレンジができる(=成長していける)、不安になったときに戻ってこられる場所がある、それが愛着の役割です。
繰り返しになりますが、子どもにとって心身ともに安全であり、愛着があること、安定した質の高い愛着は絶対に大事です。
ただ、愛着がもてる対象は母親でなくてもよいわけです。
また、100歩譲って母親だとしても、安全であること=常に一緒にいること、ではないのでは?と思うのです。
保育園選びで重視した点は、子どもへ愛情を持って接してくれる園なのかどうか
子どもにとって、愛着のある場所の重要性が高いのなら、愛着の関係が複数ある方がよいと考えました。
家庭、母親、父親はもちろんですが、保育園など家庭の外にも愛着があれば、子どもはますます外に関心を示せるのでは?
そう考えた私は、子どもの生活の場である以上、保育園選びの最重要項目を、子どもに愛情をもって接してくれている園かどうか、にしました。
愛情を持って接してくれるかどうかは、子どもが保育士に対してどう接しているかを観察すればわかると思います。
保育園の選び方については、別途ブログに書きたいテーマです。
先輩に言われてハッとした言葉
もうひとつ、愛着とは違う視点のお話しです。2人の子どもを育てている先輩に言われてハッとした言葉。
「子どもが自分の価値観や考え方の範囲で育つって怖くない?」
確かに、世の中にはたくさんの価値観があります。自分と夫では違う部分もありますが、比較的似ていたり。でも家庭の外にはもっとたくさんの考え方があります。
そのバリエーションだったり、共通項だったり、そういうものの存在に触れた方が子どもにとってはよいのではないか、と理解しました。
先輩は、「子どもが自分の影響しか受けないなんて怖すぎる。私、そんな自信無い」ともいっていました。
目から鱗。
自分の子どもだし、自分がよいと思う方法で育てることになりますが、それが子どもにとってベストなのかは誰にもわからない。
子どもに愛情をもって成長を見守ってくれる色々な大人がいることって、とても心強いな、と。
自信をもって保育園に通わせよう
アフリカには、一人の子どもを育てるには村ひとつ必要、ということわざがあるそうです。
それだけたくさんの人の手が必要ということ。さしずめ、保育園は現代の一緒に子どもを育ててくれる村。
そう考えたら、かわいそうなんて微塵も思えない。保育園に行ってるって素晴らしいことだと思えてきませんか。
根拠の無い定説、何となくの思い込みでもやもやするのはもったいない。
もちろん、保育園選びは大切です。色々な悪いニュースに触れて、心配になることもあります。
でも、目の前の園長先生や、保育士の先生を自分の目でみて、時には話し合いながら、一緒に子育てのパートナーとして歩んでいくことが大切。私は、そう考えています。
相手は子育てのプロ。その知識と経験に助けてもらいましょう。
保育園に通えるのはかわいそうじゃなく、子どもにとって素晴らしいこと!
愛情をもって接してくれている人が増えるなんて素晴らしい!と、胸を張って預けましょう。
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